hinataboccoひなたぼっこは、暇なカフェだ。1日のお客様数は最高で(イベントのない日)20名様(笑)そのかわり、店主とお客様はいろいろなお話をする。人生の先輩の素敵な女性たち、好きなことだけをして生きていくために道をさぐる途中の人、苦しかった一時期を乗り越えて新しいスタートをきった人。。。みな、悩み苦しみ傷つきながらも、前向きに未来を探る人たちばかり。しばしの癒しを求めてhinataboccoひなたぼっこに来てくださる。今日は人生の大先輩のお話をしたいと思う。店主は11時ごろお昼ご飯を食べる。食べそびれないように。。。「ピンポーン!」とチャイムが鳴った。先輩の女性すみれさん(仮名)が来店してくださった!世界陸上を朝まで見ていて、掃除をしてお風呂に入ったら、ごはんを作る気力がなくなって「パン焼いて〜」と、来てくださったのだ。世陸を朝まで見るなんて、ほんと!若者みたい!すみれさんは70歳を少し過ぎるまで働いておられた。今は年金生活、だけど、秋には同級生仲良し4人で横浜旅行の予定!「今年で最後かもしれないから」そう言いながら、4回目だそう。「ほんとは、もっと早くから一緒に旅行すればよかったのだけど、みんないろいろと忙しいらしくてね〜」と、微笑む。真っ白い肌はきめが細かくて、シミひとつない。シワもほとんど感じない。「かわいそうな子を見るとほっておけないの」ご自分の最後の職場を後輩の女性に譲ったのもその感覚かららしい。妹みたいに可愛がっていたという、前職の後輩は遅くに結婚したが夫の闘病中に脳梗塞で倒れ、生死の境を彷徨ったそう。なんとか持ちこたえたが、夫は亡くなり、ちょうど引退を考えていたすみれさんは「どう?私の仕事を引き継いでくれる?」と。後輩の女性は大喜びで引き受けて、今もその仕事で糧を得ているそうだ。「40歳台から60歳台まで、あの子と一緒に山も登ったし、旅行も行ったし、ゴルフもしたな〜。いちばん楽しかった・・」「二人でね、船の旅をしようって、高島屋でレースのドレスをお揃いで作ったの!」結局彼女が結婚したのでドレスを着る船旅は実現しなかったそうだが、先日そのドレスを着て出かける機会があったそう。「写真を見せてください!」とお願いした。藤色のドレスを着たすみれさんはとてもおきれいだった。人生を楽しみ、人が好きで、笑顔がいっぱいの、ほんとうに素敵な女性だ。いつもありがとうございます。